イーサリアムクラシック

現在の価格推移

※チャート提供:
※レート情報は各取引所のAPIを利用して表示しています。サーバ負荷などの関係で反映が遅れる場合もありますので、正確な価格は必ず各取引所のサイトをご確認ください。

日付 イベント
6/13 コインベースがイーサリアムクラシックの取り扱いを開始
7/13 イーサリアムクラシックがハードフォーク

イーサリアムクラシックの基本情報

現在の価格※2019/3/27 05:00の価格 ¥511.6
発行上限枚数 2億3000万枚
承認アルゴリズム PoW
24h変動比率 -1.2%
7days変動比率 -1.2%
30days変動比率 10.3%

目次

仮想通貨イーサリアムクラシック(EthereumClassic)とは?どんな特徴を持っているの?

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ブロックチェーンという技術が開発されてから現在に至るまで様々な仮想通貨が発行されてきましたが、その中の一つにイーサリアムクラシックという仮想通貨があります。

数多くの仮想通貨取引所でも取り扱いがされており、仮想通貨に興味がある方なら一度は聞いたことがあるかもしれません。

今回はそのイーサリアムクラシックについて分かりやすく解説していきます。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic) の特徴

イーサリアムクラシックとはイーサリアムに起きたThe DAO事件という出来事をきっかけに、生まれた仮想通貨です。

The DAO事件の被害における対処方法について、意見が対立したイーサリアムの一部の開発グループが中心となり、イーサリアムから分裂(ハードフォーク)しました。

いわば、仮想通貨イーサリアムの派生系のような仮想通貨です。

The DAO事件については後ほど詳しく解説いたします。


時価総額は現在(2019年1月)約460億円で仮想通貨全体の時価総額ランキングでは18位に位置します。




イーサリアムクラシックという名称は、仮想通貨の名称だけではなく、分散型アプリケーションを作成するためのプラットフォームの名称です。

現在、多くのアプリケーションが存在しており、そのアプリケーションは企業などによって管理されていますが、分散型アプリケーションとは、管理者が存在しなくても稼働することができるアプリケーションのことです。

イーサリアムクラシック とは、管理者を必要としないアプリケーション(分散型アプリケーション/DApps)を作成するためのプラットフォームの名前であり、その中で利用される仮想通貨はETCと表記されます。


イーサリアムクラシックはビットコインをはじめとする仮想通貨の根本的な理念である非中央集権を運営の方針としており、イーサリアムなどの特徴として知られるスマートコントラクトと呼ばれる機能を備えています。

それぞれについて説明します。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic)の運営方針である、非中央集権とは?

仮想通貨とは、各国の中央銀行などによって発行される法定通貨(円やドルなど法律で認められた通貨)のような、中央集権的な通貨に対する危機感や不信感から、集団や個人に権力が集中しない非中央集権的な通貨として開発されたと言われています。

どういうことかというと、力のある発行機関により発行される法定通貨は、中央となる発行機関が信頼における場合はとても有効に働きます。

しかし、中央集権型では通貨の発行を自由におこなえるため、お金を無計画に発行することも可能です。


お金が増えすぎると、お金の価値が低くなり、お金に対する信頼が失われ、結局お金を持っていても何も買うことができなくなる可能性もあります。

日本ではあまりイメージできないかもしれませんが、お金の価値はその信頼度によって日々変動しています。


一方で、仮想通貨には発行母体が存在しません。

仮想通貨ネットワークに存在するユーザー同士が取引の確認や承認をおこない、あらかじめ決められた方法により新規通貨が発行される仕組みとなっています。

こうした非中央集権的な仕組みは、ビットコインの論文を発表したサトシ・ナカモトの理念でもあり、イーサリアムクラシック はこの理念を第一に掲げています。

スマートコントラクトとは

イーサリアムと同様に分散型アプリケーションのプラットフォームであるイーサリアムクラシック には、分散型アプリケーションを作成するために不可欠なスマートコントラクトという機能を持っています。

スマートコントラクトとは決められた条件をおこなうことで自動的に契約(コントラクト)がおこなわれる仕組みのことです。

このスマートコントラクトを利用することにより分散型アプリケーションでは、これまで契約の執行に必要とされていた仲介人が不要になります


既存のアプリケーションは特定の管理者が契約の執行をおこなう仲介人として存在していました。

例えば、インターネットショッピングのサイトで商品を購入する際にはサイトを運営している企業が仲介人として存在しており、仲介人によって商品が発送されます。

仲介をおこなうサイト運営者が信頼できる業者であれば問題ありませんが、悪質な業者でお金だけを取って商品を発送しないということも考えられます。


一方で分散型アプリケーションは、決められたある条件(購入ボタンを押すなど)を満たすと自動的に契約(商品が発送されるなど)を実行するということがコードによってあらかじめ決められています。

そのため、仲介者を介さずに契約を済ませることができ、取引に際して運営者を信頼をする必要がありません。

また、契約内容はブロックチェーン(分散型台帳技術)に記録されるため、改ざんが困難であるプラットフォームとしての期待が集まっています。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic)のメリットとデメリット活用方法

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イーサリアムクラシックは機能としてはイーサリアムとほとんど変わりません。

イーサリアムと同様にスマートコントラクトの機能も持つ分散型アプリケーションのプラットフォームとして存在し、その中で利用される仮想通貨です。

では、イーサリアムクラシック を利用するメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic)のメリット

イーサリアムクラシック は、誕生した経緯からも、イーサリアムに比べて非中央集権に対する思想が強いということが特徴です。

イーサリアムは開発者の影響力が強いという観点から中央集権的なコミュニティーと言われることがあるようです。

理由としては、プロジェクトの方針を決めるための合意形成が、コミュニティーの多数決によっておこなわれたことがあるためです。

一方のイーサリアムクラシックはあらかじめ決められたコードに従って合意形成がされます。

誰かの意図が強制的に合意形成に反映されることがないことを特徴としているようです。


それを表す言葉として、イーサリアムクラシックはあらかじめ決められているコードを絶対(法律)とするCode is lawと呼ばれる理念を持っています。

これは、本来仮想通貨が目指していた理念であると言われています。

一方でイーサリアムはイーサリアムクラシック と比べてコミュニティの意思決定を優先するという意味も込めて、Community is lawと呼ばれることもあります。

イーサリアムクラシック のメリットとしては、仮想通貨の運営において特定の人物や集団の意図による強制的な仕様変更などがおこなわれにくいということがあげられるかもしれません。


またイーサリアムクラシックはその誕生の経緯上、初期から流通量が比較的多い仮想通貨であり、多くの取引所で扱われています。

65億円(事件発生当時のレートで換算)ものイーサリアムがハッキングされ盗まれたThe DAO事件を受けてセキュリティレベルが高められたこともメリットとしてあげられます。

また、ユーザーがイーサリアムと比べまだ少ないため、送金などのスピードや手数料が安いというメリットもあります。(2019年1月時点)

イーサリアムクラシック(EthereumClassic)のデメリット

これらのメリットの反面、デメリットも存在します。

イーサリアムクラシックはCode is lawと呼ばれる合意形成がなされている他、The DAO事件を教訓としてセキュリティーを強固なものとしました。

その反面、イーサリアムと比べると開発者が少なく、問題に対する対応力や開発スピード、利用できる機能が少ないなどというデメリットがあります。

実際に資金繰りなどの理由から、一部のイーサリアムクラシックの開発グループが解散したというニュースもあります。

またイーサリアムとの機能性などの類似性から双方の価格変動が価格に影響を与えやすいこともデメリットとして挙げられます。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic) の活用方法

イーサリアムクラシック はイーサリアムとの差別化を図るために、IoTの分野での活用に注力しています

IoTとは「 Internet of Things 」の略語で、モノとモノをインターネットによってつなぐ技術です。

モノのインターネットと呼ばれるこの技術を利用すれば、今までインターネットに繋がっていなかった身近なモノがインターネットに繋がります。

これらを利用することで、ドアの鍵を遠隔で操作できたり、冷蔵庫の中で消費が進んでいる日用品を自動で購入したりなど、生活の利便性が高まることが期待されています。

イーサリアムクラシックは、こういったIoTの技術とブロックチェーンを融合させた取り組みをおこなっており、期待を集めています。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic)の歩み

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イーサリアムクラシックを理解する上で欠かせないものの一つとして紹介したのがイーサリアムとの関係性です。

ここではイーサリアムからイーサリアムクラシック が生まれた経緯をThe DAO事件に触れながらご紹介します。

イーサリアムとイーサリアムクラシックの分裂を引き起こした The DAO事件とは





イーサリアムクラシックはThe DAO事件を発端に誕生した仮想通貨です。

イーサリアムを利用することによりスマートコントラクト機能を利用することができることはご紹介しましたが、イーサリアムではICOと呼ばれる仮想通貨を利用した資金調達が頻繁におこなわれています。

新しいプロジェクトをおこなうための開発費などを調達するために、イーサリアム上で独自の仮想通貨を発行し販売する方法です。

ICOも基本的にはスマートコントラクトによっておこなわれ、資金調達におけるスマートコントラクト(投資家が仮想通貨を購入してから配布される契約の流れなど)は資金調達をおこなうプロジェクトが設定します。


The DAO事件とは、ICOをおこなったDAOというプロジェクトで設定されたスマートコントラクトの脆弱性を突かれて約65億円相当のイーサリアムが不正送金された事件のことを言います。

この事件の解決策としてイーサリアムの開発チームは不正送金がなされる前の状態に取引情報を戻すことで事件を解決しようと試み、多くの開発者がこの解決策に賛成しました。


しかし、一部のイーサリアムの開発者グループは、不正送金はイーサリアム自体に問題がなかったことや、取引情報を巻き戻すことは中央集権的であると、その解決策に反対しました。

一部の開発者が反対した理由としては今後このようなことが発生した場合に、イーサリアムの運営者の利益のためにシステムが変更されてしまうような中央集権的な状態になるのではないかと危惧したからです。


イーサリアムの取引情報はブロックチェーンと呼ばれ、過去の取引情報が鎖のように繋がって記録されています。

不正送金の取引情報を巻き戻すためには、不正送金が記録される前の取引情報から、不正送金がおこなわれなかった場合の取引情報を記録することが必要で、全てのメンバーがこの解決方法に賛成していれば、不正送金がなかったことになるはずでした。


しかし、取引記録を書き換えることに拒否したメンバーは、新しく巻き戻された取引記録を利用せず、不正送金がおこなわれたままのブロックチェーンを利用し続けました

その結果、イーサリアムの取引情報を記録したチェーンは2つに分裂し、新たに不正送金の情報を取り消したブロックチェーンがイーサリアム古いブロックチェーンを利用し続けるイーサリアムクラシックに分裂しました。

二つの仮想通貨は別々のブロックチェーンに取引が記録されるようになり現在に至ります。


イーサリアムクラシックの名前は直訳すると「古典的なイーサリアム」となります。

ブロックチェーンの分裂(ハードフォーク)がおこなわれる前のイーサリアムを引き継いだという意味からイーサリアムクラシックと名付けられました。

現在ではイーサリアムクラシックはイーサリアムとは異なった独自の道を歩もうと試みています。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic)の独自の進化




イーサリアムクラシック は、取引情報の処理にかかる負担を減らすことにより処理速度を速めスマートコントラクトを円滑におこなうことができるサイドチェーンという機能の実装が予定されています。

サイドチェーンとは取引情報を記録するメインのブロックチェーンの内容をまとめることによって実現が可能であると言われています。

このサイドチェーンの実装により、先ほどご紹介したIoTへの特化を目指しています。


さらにSDK(Software Development Kit)と呼ばれる開発者向けのツールを一般に配布することで、イーサリアムクラシックを利用したアプリを作成する環境を整えようとしています。

このような施策により、今後素晴らしい分散型アプリケーションサービスが生まれてくるのではないかと、期待を集めています。

イーサリアムクラシック(EthereumClassic)国内の入手方法と保管方法

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イーサリアムクラシックは国内外の取引所で簡単に取引をおこなうことができます。

ここではイーサリアムクラシックの取り扱いをおこなうbitFlyerDMM Bitcoinの二つの国内取引所をご紹介いたします。

bitFlyerは日本最大級の仮想通貨取引所です。

イーサリアムクラシックをはじめビットコインやイーサリアム、ライトコイン、モナコイン、ビットコインキャッシュなど仮想通貨の中でも人気の通貨を取り扱っています。


DMM Bitcoinは仮想通貨のFX取引ができる取引所として人気があり、イーサリアムクラシックはFXでのみ取引が可能です。

仮想通貨FXとは、少額の資金をもとに数倍の額の取引が可能となる取引方法のことです。

イーサリアムクラシック (EthereumClassic)の管理方法

仮想通貨取引所で購入したイーサリアムクラシックはセキュリティ対策をおこない安全に管理することも大切です。

仮想通貨取引所で管理することもできますが、安全に保管する方法として、ウォレットと呼ばれる仮想通貨を保管する電子上の財布のようなものを利用する方法があります。


なかでも、ハードウェアウォレットと呼ばれるUSBメモリなどに似た端末を利用した仮想通貨の保管が安全だと一般的に言われています。

その理由として、ハードウェアウォレットはインターネットから完全に切り離された環境で仮想通貨の取引に必要な秘密鍵やアドレスなど情報を保管することがあげられます。

基本的に、インターネットに繋がっている時間が長いほどハッキングなどの危険性は高まってしまうと言われているため、オフラインで管理をすることができるウォレットは比較的安全だと言われています。

ハードウェアウォレットにはLedger Nano Sなどの商品がありイーサリアムクラシックだけでなく、他の種類の通貨も保管することができます。

購入前のハードウェアウォレットに細工されてしまう可能性もあるため、購入は必ず公式販売店からおこなってください。


無料のウォレットでは MyEtherWalletやなどが日本語に対応したウォレットです。

MyEtherWalletはデスクトップウォレット(ソフトウェアウォレット)と呼ばれるウォレットであり、オフラインでもイーサリアムクラシックを保管することが可能で、ハードウェアウォレットとの連携も可能です。


イーサリアムクラシックを自身で保管するためのウォレットをご紹介しましたが、自身で仮想通貨を管理する際は、秘密鍵についてもしっかりと管理することを心がけてください。

秘密鍵を紛失すると自身の資産を紛失したも同然であり、仮想通貨をウォレットから取り出すことは困難となります。

まとめ

イーサリアムクラシックは仮想通貨の本来の理念を追求した通貨であることをご紹介しました。

これからはIoTといった最新の技術との融合も期待されており実用性と需要が共に高まる可能性に期待が集まっています。